物事にはいつか必ず終わりがやってくる。それがこの世の理には違いない。でも、たとえそうだとわかっていても、一緒にいられるこの瞬間を永遠だと感じられたなら、それは最高の幸せではないだろうか。6月2日にリリースされるUVERworldの2021年第二弾にして38枚目となるシングル「NAMELY」。アニメ『七つの大罪 憤怒の審判』エンディングテーマでもあるこのミディアムバラードに描かれているのは、そうした切なくも輝かしい無二の絆への想いだ。コロナ禍により誰かと出会ったり一緒にいるということがなかなかできなくなってしまった今、ここに込められた切実さがいっそう胸に沁みる。一方、カップリング曲の「LIVIN' IT UP」はそうした鬱屈に囚われてしまいがちな心に喝を入れてくれるアグレッシブチューン。まるでタイプの異なる2曲を収めた今作について、また6月12、13日に神奈川県・横浜アリーナにて開催される“Premium Live 2021 at Yokohama Arena”への意気込みなど6人にたっぷりと語ってもらった。
——最近はみなさん、いかがお過ごしですか。
- 克哉
- 今は“Premium Live 2021 at Yokohama Arena”に向けてのリハーサルをやってます。あと、6月の頭に昨年末のツアーからライブの最後に披露している「EN」を完成させようと思っていて、その準備をしている感じですかね。
- TAKUYA∞
- 特に理由はないんですけど、僕はもう今年にすべてを懸けるつもりで、過去最高の曲を作りたいと意気込んでます。去年「EN」という曲ができたことで、さらに自分の未来が開けた気がしているんですよ。まだまだ自分には可能性があるなって。なので今は常に歌詞を探してる感じですね。僕は曲を作るとなったときに歌詞が降りてくるタイプじゃなくて、普段の生活のなかで書き溜めていくスタイルなんですよ。これだ!っていう言葉をキャッチするためにアンテナをビンビンに張って生きていますね。
——充実して今、音楽に向かい合えているんですね。
- TAKUYA∞
- めちゃくちゃ充実してます。友達と会う機会はずいぶんと減りましたけど、そのぶんひとりでいる時間にやるべきことや、新たにやりたいことがいろいろ見つかって、それをしっかりとやれているので。
——そうしたなか、6/2にシングル「NAMELY」がリリースされます。アニメ『七つの大罪 憤怒の審判』のエンディングテーマともなっていますが、今回は書き下ろしですか。
- TAKUYA∞
- いや、曲自体はもともとあったものですね。歌詞はアニメを踏まえた上で書いています。
——クレジットを拝見するに作曲のメインを担っているのは彰さん?
- 彰
- きっかけという意味ではそうですね。いつもながら、めちゃくちゃ模索して、たくさんネタを作っていたなかで、なんとなくこれは伸びそうだなっていう原案ができたんです。なので「これ、いいと思うんですよね」ってメンバーに相談して、進めていって。最近あんまりなかったUVERworldの真骨頂というか、サビでスコーンと伸びる感じの曲が久しぶりにできたので、これはちょっと育てたいなと思って頑張りました(笑)。時間はすごくかかったんですけど。
——そんなにですか。
- 彰
- 個人的には半年以上、作業してた気がします。アニメで流れているサイズのものはわりと早めにまとまったんですけど、そこからの展開をどうしようって悩みすぎて、寄り道をいっぱいしてしまって(笑)。でも、途中で仮歌が入ったり、歌詞が付いたり、制作の過程で何段階かありましたし、メンバーとのディスカッションもたくさんできたので、刺激的ではあったんですよ。快適ではなかったし、しんどかったですけど、でも最後までやり甲斐があって。
——メンバーみなさんはこの曲に対してどうアプローチしようと?
- TAKUYA∞
- たしかに最近あんまりこういうテイストの曲がなかったんですよ。サビが開けてて、爽やかさを感じるような曲が。
- 誠果
- このサビで世界観がもう一段、グワッと広がるよな。
- 克哉
- なので、いい意味で奇を衒わず、ザ・バンドサウンドな感じとおしゃれな感じの両方で引っ張っていきたいなと思って。こんな時期でもありますし、まずはライブを想定せずに、とにかく曲としていいものをじっくり作りたいな、と。
- 信人
- 僕も、ごちゃごちゃとアイデアを詰め込めば詰め込むほど歌も入ってこなくなるし、曲としても良くなくなるタイプのヤツやなと思ったので、あんまり余計なことはせずに。
- 真太郎
- 昔の懐かしい雰囲気もあるけど、もっと最新の形にしたいっていうことを彰が言っていて、まさにそういう形になったんじゃないかなって思いますね。